雲散霧消

 

とあるクライアントからの報告。

 

〇月〇日に本店を移転(すぐ近所)して3階建ての物件を借ります。

 

1階は店舗に、2階は本社事務所と兼用オフィス、3階は住居スペースになります。。。

 

当該会社さんは、サービス業を何種類か行っている。そのサービススペースの拡張と統合、そして社長自身の活動の幅を広げるための、お引越しのようである。

 

問題なのは、1棟丸ごとの賃貸だという事とその利用の仕方にある。。

 

1階は、店舗は問題ない。

2階は、事務所機能の設置場所としては問題ないが、社長が個人的な活動を広げる為の活動スペースを一部兼ねている。

3階は、スタッフではあるが外注者である友人の居住スペースに賃貸するようである。

 

法人税務では、損金の額に算入する要件を満たすためには損金経理が必要となるが、事業関連性のないものについては「寄付金」として対処する事としており、低廉譲渡についてもこれを含むとしてい。という事で、2階と3階の取り扱いは、よく考えないと問題が起こりそうである。

 

2階については、社長からスペースの利用に係る適切な金額の家賃を頂戴しているのか、3階についても、当該スタッフから相当額の家賃を頂戴しているのかを確認する必要がありそうだ。

 

相殺や値引きを利用して実質を合わせたらよいと考えがちの方なので、面倒くさくても別個の経済取引として処理をしてもらえる様に交渉し実施していく。中々に大変な事である。